レッキ(下見走行)が始まりました

2016-09-22

今朝9時からはレッキと呼ばれる事前調査が始まっています。
レッキとは、偵察を示す英語であるreconnaissanceの略語recceから来ている言葉で、コースの下見と調査のための走行です。カーブやアップダウンの多い林道を長距離走るラリーでは、目の前のコーナーにどういうラインでどのくらいの速度で進入するかを決めるためには、そのコーナーのきつさや長さだけではなく、その後に出てくるのが直線なのかコーナーなのか、コーナーなら向きときつさ、長さなどをあらかじめ知ることが大切です。レッキでは、そういったコーナーや直線、路面の様子などの情報を「ペースノート」と呼ばれるノートに記録しておいて、競技では助手席に座るコ・ドライバーが、適切なタイミングでそのノートを読み上げることで、普通ではありえない速度で駆け抜けていくのです。
レッキでコースをどのくらい詳細に調査して、どのようにペースノートに記述していくか、これで勝負のかなりの部分が決まる、というドライバーも少なくありません。光景としては地味かもしれませんが、2回だけ与えられるレッキの機会を最大限生かすべく、どのクルーも競技に劣らぬほど真剣にレッキを行うのです。
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(c) 2013 Rally Hokkaido.